デイサービス「ラスベガス」、鎌ケ谷に開業 FC運営のリレーライフが3拠点目
リレーライフが「デイサービス ラスベガス鎌ケ谷」を10月12日に開業。直営・FC計22店舗を展開するブランドの下、船橋市の一部地域からの送迎にも対応する。
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カジノをイメージした通所介護施設「デイサービス ラスベガス鎌ケ谷」が2026年10月12日、千葉県鎌ケ谷市に開業した。運営するリレーライフにとって、八千代市、習志野市に続く3拠点目となる。直営・フランチャイズ(FC)加盟店を合わせて22店舗を展開する「ラスベガス」の新施設として、船橋市の一部地域からの通所にも対応する。
鎌ケ谷市に開設、船橋市北部からの送迎にも対応
新施設の所在地は鎌ケ谷市東鎌ケ谷2。京成松戸線の鎌ヶ谷大仏駅から徒歩約15分の場所にあり、開業に先立つ10月8日には関係者向けの内覧会が開かれた。営業時間は9時から18時までで、土曜・日曜は休業する。
送迎対象には鎌ケ谷市だけでなく、船橋市の一部地域も含まれる。船橋市では金杉辺りから北部方面の地域を対象に、施設への通所送迎に対応するという。所在地と最寄り駅に加え、隣接する市からの利用を支える送迎範囲も、今回の開設で押さえておきたい点だ。
通所介護施設を検討する利用者や家族にとっては、自宅が実際の送迎対象に入るかどうかが確認事項となる。今回示されているのは船橋市の「一部地域」であり、市内全域を対象とした案内ではない。利用を検討する際には、施設の所在地だけで判断せず、個別の送迎対応を確かめたい。
ゲームをきっかけに、外出と機能訓練への参加を促す
「ラスベガス」は、東京都港区の日本シニアライフから約13年前に誕生したデイサービスだ。「楽しくなければ続かない」という理念を掲げ、利用者が自ら楽しみながら機能訓練に取り組める仕組みを取り入れている。
施設ではマージャンやパチンコなどのゲームを通じ、利用者の外出意欲や機能訓練への参加を促す。カジノをイメージした空間は、そのための雰囲気づくりの一環となっている。単に施設内で過ごす場所を用意するのではなく、利用者が足を運びたくなる楽しさを重視した構成だ。
鎌ケ谷の施設でも、従来の介護施設とは異なる雰囲気づくりを意識した。スタッフはカジノの店員を思わせる服装とし、送迎車には黒色のミニバンを採用している。室内のゲームだけでなく、スタッフの装いや送迎時の印象にも工夫を取り入れた。
リレーライフ代表の汲田博志氏は、「笑顔で喜びを感じていただくことが最高のリハビリテーションである」という思いの下、わくわく感と活気のある空間づくりに取り組んでいると説明している。施設内のパチンコには、大当たり確率が比較的高い「甘デジ」と呼ばれる台を採用し、「海物語」が人気だという。
こうした説明は、運営側が目指す施設のあり方を示すものだ。ゲームの採用や空間づくりと、個々の利用者に対する機能訓練の内容は分けて確認する必要がある。利用を検討する際には、楽しみ方に加えて、本人に合った支援がどのように提供されるかも確かめたい。
従業員提案から生まれた会社が、ライセンス契約で運営
運営会社のリレーライフは東京都千代田区に所在する。パチンコ店などを運営する「マルハン 東日本カンパニー」の従業員提案制度から生まれた子会社で、日本シニアライフとのライセンス契約に基づき、今回の施設を運営する。
汲田氏は、自身の親の介護経験を通じて、シニア世代を支える必要性を感じたという。同社は2023年4月、最初のFC店を千葉県八千代市緑が丘の「ism緑が丘」内に開設した。同施設には「マルハンメガシティ八千代緑が丘店」が併設されている。
その後、2025年10月に習志野市泉町3で2店舗目を開所。今回の鎌ケ谷で3店舗目となった。八千代市での初出店から、習志野市、鎌ケ谷市へと、千葉県内で拠点を増やしている。
ここで区別しておきたいのは、ブランド全体の店舗数と、リレーライフが運営する拠点数だ。「ラスベガス」の22店舗は直営店とFC加盟店を合わせた数であり、リレーライフの運営数ではない。同社にとっては今回が3拠点目となる。また、新施設の運営関係は、日本シニアライフとのライセンス契約に基づくものとして説明されている。
FCコミュニティが注目したい、運営主体と地域対応
今回の開設は、日本のフランチャイズ・コミュニティにとって、既存ブランドの仕組みと、加盟側の事業立ち上げの経緯を併せて見ることができる事例だ。日本シニアライフが展開する「ラスベガス」の下で、従業員提案制度から生まれたリレーライフが、複数の施設を運営している。
一方、鎌ケ谷での具体的なサービスは、ブランド名だけでは把握できない。所在地、休業日、送迎対象、施設内の設備など、地域の利用者に関わる条件を個別に見る必要がある。今回も、鎌ケ谷市内への出店でありながら、船橋市の一部地域からの通所を受け入れる点が特徴となっている。
FC加盟や多拠点運営を検討する事業者にとっても、ブランド全体の規模と、個々の運営会社が積み重ねてきた出店を分けて捉えることが重要だ。今回確認できるのは、同社が2023年に最初のFC店を開設し、2025年、2026年と拠点を追加してきた経緯である。この出店実績だけで、各施設の収益性や今後の展開を判断することはできない。
実務上のポイント: 利用を考える家族は送迎範囲と支援内容を、加盟を考える事業者は契約形態と運営上の役割分担を確認したい。ブランドの特色に加え、各拠点で何を提供するかを具体的に見ることが、比較検討の第一歩となる。



