生成AIのフランチャイズ言及率、おそうじ本舗が首位 2026年9月調査
ブランディングワークスの2026年9月調査で、生成AIの回答に最も多く登場したのはおそうじ本舗でした。ChatGPTとGeminiでは首位が異なり、加盟先探しでの情報の読み方が問われます。
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生成AIに「フランチャイズのおすすめは?」と尋ねると、どのブランドが挙がるのか。株式会社ブランディングワークスが10月12日に公表した2026年9月分の定点調査では、おそうじ本舗が言及率37.0%で首位となった。一方、ChatGPTとGeminiでは首位のブランドが異なった。日本のフランチャイズコミュニティにとって、AIによる情報との出会い方を考える調査結果だ。
おそうじ本舗が37.0%、おたからやが31.5%
千葉県柏市に本社を置くブランディングワークスは、生成AIがフランチャイズの推薦を求める質問に対して、どの企業の名前を挙げるかを継続的に記録している。今回公表したのは2026年9月分の結果で、回答中の言及率と平均登場順位を示した。
言及率の上位10ブランドは次の通りだった。
| 順位 | ブランド | 言及率 | 平均登場順位 |
|---|---|---|---|
| 1 | おそうじ本舗 | 37.0% | 2.0位 |
| 2 | おたからや | 31.5% | 2.9位 |
| 3 | 買取大吉 | 25.9% | 2.6位 |
| 4 | おそうじ革命 | 22.2% | 3.2位 |
| 5 | 大黒屋 | 18.5% | 3.5位 |
| 6 | ライフデリ | 14.8% | 6.9位 |
| 7 | 武田塾 | 14.8% | 8.9位 |
| 8 | WAKABA | 13.0% | 4.6位 |
| 9 | まごころ弁当 | 13.0% | 6.9位 |
| 10 | セブン-イレブン | 11.1% | 7.8位 |
首位のおそうじ本舗と2位のおたからやとの差は5.5ポイント。おそうじ本舗は、言及率だけでなく平均登場順位でも、表に掲載された10ブランドの中で最も上位だった。
ただし、言及される頻度と回答中の登場順は同じ指標ではない。おたからやは買取大吉より言及率が高い一方、平均登場順位では買取大吉が上回った。ライフデリと武田塾も言及率は同じ14.8%だが、平均登場順位には差がある。結果を読む際は、「名前が挙がるか」と「何番目に挙がるか」を分けて捉える必要がある。
ChatGPTとGeminiでは異なる首位
AI別の結果では、ChatGPTの言及率1位はセブン-イレブンで11.1%、Geminiの1位はおそうじ本舗で74.0%だった。調査全体のランキングだけでは見えにくい違いが、サービス別の集計から表れている。
セブン-イレブンは全体では10位だったが、ChatGPTでは首位だった。逆に、全体首位のおそうじ本舗はGeminiで高い言及率を記録した。この結果は、少なくとも今回の調査では、利用するAIによって最も多く紹介されるブランドが一致しなかったことを示している。
加盟を検討する人にとって重要なのは、ひとつの回答をフランチャイズ全体の総合評価として受け取らないことだ。今回測定されたのは、特定の質問に対する回答への登場状況であり、加盟希望者一人ひとりの資金、経験、希望地域との適合度ではない。
また、AI別の首位と言及率だけを比べて、どちらのサービスが加盟先選びに優れているかを判断することもできない。ブランドを見つけるための入口と、実際に契約するための判断材料は分けて扱いたい。
最も引用された情報源はweb-repo.jp
同調査は、AIが回答の根拠として引用した情報源も集計した。最も引用されたのはweb-repo.jpで、引用シェアは8.8%だった。
ここで示される引用シェアは、ブランドの言及率とは別の数値だ。おそうじ本舗の言及率37.0%はブランドが回答に登場した状況を示し、web-repo.jpの8.8%は引用情報源としての割合を示している。両者を同じ尺度として比較することはできない。
フランチャイズ本部がこの結果を広報や加盟募集の参考にする場合も、自社名が登場したかどうかだけでなく、どの情報が説明の根拠になっているかを確認する視点が役立つ。加盟条件や支援内容を紹介する文章が、実際の契約内容と一致しているかという確認も欠かせない。
加盟希望者の側では、AIの説明と引用元の内容を照合し、そのうえで本部の公式資料や契約書を確認するのが実務的だ。引用されたという事実そのものは、契約条件の有利さや、開業後の収益性を証明するものではない。
言及ランキングと加盟判断を切り分ける
今回の発表は、生成AIの回答におけるブランドの登場状況を捉えたものだ。店舗数、売上高、加盟店の利益、オーナーの満足度を順位付けした結果ではない。「おすすめ」という質問への回答を調べていても、その言及率をそのまま事業の成功確率や加盟先としての優劣に置き換えることはできない。
また、これは2026年9月分の定点調査である。今回の順位だけから、各ブランドの評価が長期的に上がっている、あるいは加盟希望者からの支持が拡大していると結論付けるのは避けたい。AIの回答中での登場状況と、人が実際に相談や契約に進む行動は別のものだ。
日本のフランチャイズコミュニティにとって、この調査の活用先は、加盟先の最終決定よりも情報収集の入口にある。候補として知ったブランドについて、初期投資、継続費用、本部の支援範囲、営業地域、契約更新や解約の条件を個別に確かめることで、比較は具体的になる。
実務上の要点は、AIの言及順位を候補探しに使い、加盟判断は契約条件と収支の確認に基づいて行うこと。本部も加盟希望者も、「よく紹介されること」と「自分に合うこと」を分けて考えたい。



