EQWEL、500教室目標へ集客基盤を強化 FCオーナー向けAI対応も構築
全国約200教室を展開するEQWELが、自然言語でマーケティング施策を実行できる体制を構築。2028年末の500教室目標に向け、FCオーナー向けの問い合わせ対応も整備します。
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幼児教室「EQWELチャイルドアカデミー」を展開する株式会社EQWELが、教室網の拡大に向けて集客と本部対応のデジタル基盤を強化している。Salesforceが2026年11月4日に発表した。マーケティング施策を文章で指示できる仕組みを整えたほか、フランチャイズ(FC)教室オーナーからの問い合わせに対応するAIの構築も進めている。
全国約200教室から、2028年末に500教室を目指す
EQWELは、0歳から小学生を対象とする、脳科学に基づいた幼児教育プログラムを提供している。全国約200教室をフランチャイズ方式で展開し、直営教室は全体の約10%を占める。
2026年に創業40周年を迎え、同年8月には上口泰正氏が代表取締役社長に就任。長谷川永子氏が代表取締役会長を務める新体制に移り、同社はこの時期を「第二創業期」と位置付けている。新体制が掲げる目標は、2028年12月末までの全国500教室の展開だ。
その一方で、ブランド認知度の向上と集客力の強化に加え、急増するウェブ問い合わせや電話への対応力が課題となっていた。顧客対応の履歴や顧客の声に関するデータも十分に蓄積されておらず、施策の精度を高めるための基盤強化が必要だったという。
今回の取り組みは、教室数の目標だけでなく、拡大を支える本部の実務体制に焦点を当てたものだ。加盟教室を含むフランチャイズコミュニティにとって、集客施策の実行と問い合わせ対応は、今後の展開を確認するうえで重要な論点となる。
Slackbotへの文章指示で施策を実行
EQWELは、Slackを全社の業務基盤として運用している。今回、Data 360を基盤とするMarketing Cloud EngagementにSlackbotを連携させ、マーケティング担当者が自然言語で操作できる体制を構築した。
担当者はSlackbotに文章で指示し、施策の設定や、配信対象となる顧客群の抽出などを実行できる。専門的なマーケティングオートメーションの運用知識がなくても、施策を動かせる仕組みを目指した。
発表によると、SQLやデータ管理などの専門知識を持たない担当者でも操作できるようになり、対象者の抽出や配信設定にかかる工数が削減された。施策を実行するまでの時間も短縮されたとしている。ただし、削減時間や集客増加率などの具体的な数値は示されていない。
あわせて、Data 360でユーザーのDM開封状況やウェブサイト上の行動データの統合を進めている。利用者ごとの関心に合わせた情報提供に向け、施策の実行基盤とデータ基盤をつなぐ取り組みだ。
ウェブ接客とFCオーナー対応を次の段階へ
今後の取り組みとして、EQWELはAdaptive Websitesの導入・実装を進める方針を示した。AgentforceとPersonalizationを含む仕組みを使い、ウェブ接客の自動化と、訪問者に応じた情報提供を目指す。
具体的には、統合したウェブ上の行動データを活用し、訪問者ごとに適したコース情報や問い合わせ導線を表示する計画だ。集客力の強化と問い合わせ対応の効率化を、同じデータ基盤の上で進めようとしている。
FC教室オーナー向けには、LINE上で問い合わせに24時間365日、自律的に対応するAgentforceの構築も進めている。本部の運営コストを抑えながら、オーナーの業務負荷や対応に要する時間を軽減し、その先の利用者の満足度向上につなげる狙いがある。
このオーナー向け対応は、すでに稼働しているマーケティング運用とは区別する必要がある。発表では構築中の取り組みとして紹介されており、運用開始日や具体的な回答対象、導入後の効果は示されていない。
加盟検討では「導入済み」と「構築中」を分けて確認
今回の発表で確認できるのは、マーケティング担当者が文章で施策を操作できる体制を整え、設定作業などの効率化が進んだという点だ。一方、全国500教室は将来目標であり、ウェブ接客の高度化やFCオーナー向けAI対応も今後の取り組みに含まれる。
Salesforceも発表の末尾で、未提供のサービスや機能は予定通りに提供されない可能性があり、購入判断は現在利用できる機能に基づくよう注意を促している。将来構想と現時点の支援内容を分けて読むことが大切だ。
加盟を検討する際は、現在使える集客支援の内容に加え、AI対応の開始時期、回答できる範囲、本部担当者への相談方法を確認したい。教室数の拡大目標とともに、日々の運営を支える仕組みの実装状況を見ることが実務上のポイントとなる。



