清掃FC「Builds」、地域オーナーと人手不足に対応 営業代行とロボット活用
アクアが展開する清掃FC「Builds」は、地域のオーナーとの連携でサービス提供を広げる。本部の営業代行や条件付き売上保証に加え、ロボットと人の作業を組み合わせる取り組みも進めている。
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清掃の需要が続く一方で、現場を担う人材の不足が課題となっている。ビルクリーニング事業「Builds」を展開する株式会社アクアは、地域のフランチャイズ(FC)オーナーとの連携と、本部による営業支援を組み合わせて事業を展開している。2026年10月1日付のJ-CASTニュース掲載記事では、代表取締役の金子正裕氏への取材を通じて、その仕組みと清掃ロボットの活用が紹介された。
地域のオーナーと清掃現場を支える仕組み
ビルメンテナンスでは、建物の老朽化や衛生意識の高まりなどを背景に、一定の需要が続いている。一方、人手不足と従事者の高齢化は長年の課題だ。仕事の需要があることと、それを引き受ける人員を確保できることは別の問題であり、サービスを提供する体制が問われている。
アクアは、清掃を専門サービスとして捉え、BuildsをFC方式で展開している。自社だけで全国各地に人材を配置するのではなく、それぞれの地域のFCオーナーと連携しながら、清掃現場を広げていく考え方だ。
この仕組みの特徴は、本部がすべての従業員を直接雇用しなくても、地域の担い手と協力してサービス提供地域を広げられる点にある。本部が単独で拠点と人員を増やす形とは異なり、各地のオーナーが現場を担う役割を持つ。
ただし、FC方式そのものが、清掃に必要な人手を不要にするわけではない。今回の取り組みは、人材不足を一つの制度だけで解消するという話ではなく、地域で仕事を担う体制、本部の支援、作業方法の工夫を組み合わせるものとして捉える必要がある。日本のフランチャイズコミュニティにとっても、展開地域の拡大と現場の運営をどう両立させるかという観点で注目される。
営業代行でオーナーの現場対応を後押し
Buildsでは、本部による営業代行の仕組みを設けている。現場を担うオーナーが営業活動に多くの時間を割くのではなく、清掃業務や顧客対応に集中できる環境をつくることが狙いだ。
地域で清掃を担うオーナーと、営業面を支える本部という役割分担が、事業モデルの一つの軸となっている。単にブランドを共有するだけでなく、受注に向けた活動と、受注後のサービス提供をどう分担するかに踏み込んだ仕組みといえる。
同社は、一定の条件に基づく売上保証も設けているという。ここで重要なのは、保証に条件があるという点だ。「売上保証」という名称だけで、あらゆる状況で一定の売上が得られる仕組みと受け止めるべきではない。
加盟を検討する際には、営業代行と売上保証を分けて確認したい。営業代行については、本部がどの範囲を担当し、オーナーにはどのような顧客対応が求められるのか。売上保証については、適用条件や対象期間、契約上の扱いを確認することが実務的な出発点になる。
また、売上と利益は異なる。保証の有無だけで事業の採算を判断するのではなく、自分が担う作業量や必要な費用と照らし合わせることが重要だ。これはBuildsの収益性を断定するものではなく、支援制度を検討するうえで区別しておきたい論点である。
ロボットと人による作業を組み合わせる
アクアは、特殊技術を使った清掃に加え、清掃ロボットと人による作業を組み合わせる取り組みも進めている。地域のオーナーとの連携が「誰が現場を担うか」に関わる仕組みであるのに対し、こちらは「どのように作業を進めるか」に関わる対応だ。
今回紹介されたのは、ロボットだけで清掃を完結させる形ではない。人による作業と組み合わせることが示されており、人の役割を残しながら機器を活用する方向性にある。
営業代行とロボット活用は、いずれも現場の運営に関わるものの、対象とする仕事は異なる。営業代行は、オーナーが営業活動に割く時間に関わる支援であり、ロボットとの組み合わせは清掃作業の進め方に関わる取り組みだ。この二つを混同せずに見ることで、本部がどこを支え、オーナーがどこを担うのかを整理しやすくなる。
導入を検討する側にとっては、ロボットを使うという点だけでなく、自分が担当する現場でどの作業に利用できるかが確認事項となる。必要な人員や作業時間への影響についても、具体的な現場条件に沿って説明を受けたい。取り組みの存在と、個々の現場で得られる効果は、分けて判断する必要がある。
加盟判断は支援制度と現場条件を一緒に確認
Buildsの取り組みは、地域のFCオーナーとの連携、本部の営業代行、条件付きの売上保証、技術と機器の活用という複数の要素から成る。需要が続く清掃サービスに対し、本部が全国の人員を直接抱える形だけに頼らず、地域の担い手と役割を分けて対応するモデルだ。
フランチャイズコミュニティとして見るべき点は、展開地域を広げる仕組みと、オーナーが日々の仕事を遂行できる仕組みが、どのようにつながっているかである。営業支援があっても、実際の清掃と顧客対応は必要になる。機器を活用する場合にも、人が担当する仕事との組み合わせが前提になる。
加盟候補者は、支援メニューを個別に読むだけでなく、案件の獲得から清掃、顧客対応までの仕事の流れに沿って確認するとよい。そのうえで、本部との分担、保証の適用条件、現場に必要な人員や機器を照合することが、運営像を具体化する手がかりになる。
実務上の要点は、営業支援や保証の名称だけで判断せず、契約条件と実際に担う清掃業務をセットで確かめることだ。



